武蔵野音楽大学の歴史~平成から現在に至るまで~

教育内容の充実を目指して

1989年、昭和天皇のご大葬が氷雨けむるなか荘厳に執り行われ、平成の世が誕生したとき、武蔵野学園は創立60周年を新しい年号とともに祝うこととなりました。
アメリカ合衆国政府から創立60周年をたたえる祝辞とともに アーロン・コープランド像が寄贈され、除幕式が バッハザールで華やかに行われた。大学音楽学部第2部と短期大学そのものの廃止を柱とした学部改編はすべて文部省の認可が下り、この年に完成をしました。これは学園が10年余りにわたって取り組んできた課題で、その結果、武蔵野音楽大学および大学院の定員増を達成、同時に組織の簡素化が実現しました。
1966年に設けられた返還義務のない福井直秋記念奨学金制度は60周年を機に、同窓生、教職員、父母、そのほか多数の方々の協力のもと、記念事業として拡充、発展がはかられました。平成2年に発足した新制度では、従来の大学院生、大学生、高校生に対する奨学金に加えて、武蔵野音楽大学音楽学部学生を対象に「授業料全額相当分の支給」、外国人留学生を対象に「授業料の3分の1相当額の支給」という奨学金制度が新設された。それ以降、学園の模範となるような優秀な学生、生徒、強い勉学意欲をもちながら経済的に余裕のない留学生など、毎年100人に及ぶ若者がこの恩恵にあずかっています。

社会のニーズに応え、かつ音楽芸術の普及と振興をはかることは武蔵野音楽大学が創立以来目指してきたことでした。
1993年に新しく学園第3のキャンパスともいえる「武蔵野音楽大学パルナソス多摩」が設置された。これは地域社会との融和のもとに生涯学習をうながし、地域に根ざした文化活動を推進させようというもので、開かれた大学を実践するための足がかりとしての役割も担っています。

国の内外から優秀な指導者を招聘することは武蔵野音楽大学が最も重視する教育施策の 1つで、現在第一線で活躍中の世界的な音楽家も数多く含まれており、若い学生にフレッシュなインスピレーションを与え、学習意欲を高める効果をもたらしています。 その結果多くの卒業生が国際舞台やコンクールで活躍し、武蔵野音楽大学出身のソプラノ歌手佐藤美枝子が平成10年度チャイコフスキーコンクールで優勝したこともその1例といえます。

少子化社会への対応

1998年2月、福井直俊が理事長を辞任し名誉学園長に、福井直敬が理事長に就任しました。長引く不況、急速な少子化時代にあって、わが国の教育機関は学生、生徒の確保に苦慮しており、大学は間もなく“全入時代”を迎えるといわれています。この厳しい時代に対応するため学園は細心の注意を払って対処してきました。
学部改編もその1つで、教育面でも、各種室内楽、器楽・歌曲の伴奏法、オペラの演技指導、語学教育、教養科目、卒業要件等のカリキュラムを毎学年検討改善するなど、きめこまかい工夫がなされています。また個々の学生に対する評価を適時厳正に行い、真面目に努力する学生にはできるだけ発表の機会を与えるなど、学生に勉学意欲を起こさせる対策も入念に立てられました。
ここ数年、厳しい状況下にありながら武蔵野音楽大学への受験者数は水準を維持してきています。

平成元年(1989年)
●3 月31日 音楽学部第2部廃止認可
●6 月30日 アメリカ合衆国よりコープランド像寄贈される
●10月14日 創立60周年記念式典を挙行

平成2年(1990年)
●10月25日 入間体育館更衣室棟落成

平成3年(1991年)
● 7月23日 軽井沢高原寮を全面改築、軽井沢高原研修センター落成
●11月19日 ハンガリー共和国フランツ・リスト音楽院よりコダーイ像寄贈される

平成5年(1993年)
● 1月22日 パルナソス多摩、シューベルトホール落成
● 4月 1日 附属多摩音楽教室開設
● 8月25日~9月2日 武蔵野音楽大学室内合唱団、ハンガリー演奏旅行
● 9月25日~29日 武蔵野音楽大学管弦楽団、台湾演奏旅行
●11月 6日 武蔵野高等学校創立 20周年記念式典を挙行
平成6年(1994年)
● 4月25日 武蔵野音楽大学パルナソスエミネンス(特修科)開講
平成7年(1995年)
● 7月19日 第1回インターナショナルサマー スクールイントウキョウ開催
(以後2012年まで毎年実施)
平成8年(1996年)
● 3月18日 千川学舎落成
平成9年(1997年)
●10月 3日 パルナソス多摩女声合唱団開設
平成10年(1998年)
● 2月24日 福井直俊学園理事長辞任、名誉学園長に就任、福井直敬学園理事長に就任
平成11年(1999年)
●11月27日 創立70周年記念式典を挙行

 

武蔵野音楽大学の学寮について

武蔵野音楽大学は、非常に古い歴史を持った由緒ある音楽大学です。
1929に創立され、戦後間もない1949年には声楽学科などが設置されました。
以後数々の歌手や作詞家、アーティストなどを輩出していますが、武蔵野大学出身の著名人も少なくはありません。
日本を代表する音楽大学といっても良いでしょう。

武蔵野音楽大学は複数のキャンパスを設置しています。
しかし、自宅から通えるならまだしも、地方から上京してくる方や、家からの距離が遠い方は、近隣に賃貸物件を借りて住むことになるかと思います。
ごく当たり前のことですが、家賃や食費、光熱費などの負担が非常に大きくのしかかります。
このため、アルバイトをしながら大学で勉強に励むことになりますが、場合によっては勉強へ集中できないという弊害もあります。

このような事態は決して珍しいことではありません。
武蔵野音楽大学では、学生が学業に集中できるように入間キャンパスへ学生寮を設置しています。
寮は共同生活になるため不安がある方も多いと思いますが、非常にアットホームで安心して住めるようにしているのが特徴です。

入間キャンパスの寮は男子寮と女子寮に分かれています。
男子寮は平成17年に全面改築されており、地上2階建ての綺麗なアパートです。

一方の女子寮は、地上10階建てのマンションタイプになっており、不便を強いられないようエレベーターが4機設置されています。
入寮定員も多く、様々な学生が寮で生活を営んでいます。

寮生活は不安も多いかもしれません。
しかし、一般の賃貸物件と比べ、安全性に優れています。

武蔵野音楽大学の場合、外部からの押し売りなどをシャットアウトしており、常に職員が滞在しています。
一人暮らしの場合と比べ、安全面が高くなっており、安心して生活できるのが魅力です。

また、もし病気にかかったり怪我を負ってしまった場合でも、救護室があるので安心です。
場合によっては職員が付き添い病院で診察してもらえますので、病気になったとしても問題ありません。
一人暮らしの場合は自分に負担がかかりますので、このようなメリットは大きいと思います。

寮からほど近いところに練習室が用意されており、いつでも気兼ねなく練習できる点もメリットでしょう。
周囲に迷惑をかけることなく練習に集中可能です。
朝から夜遅くまで解放されているため、空き時間を有効活用できることも魅力と言えます。
他にもメリットが様々ありますので、武蔵野音楽へ入学するなら、是非寮生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。